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比較2026-05-10

美容鍼 VS ダーマペン どっちが良いの?

美容鍼 VS ダーマペン どっちが良いの?

同じ「針」を使う施術でも、体に起こしている反応はまったく異なります。この記事では、作用機序・得意な悩み・ダウンタイムの違いを整理します。

作用機序の違い

ダーマペン

ダーマペン(マイクロニードリング)は、皮膚に均一な微細損傷を作ることで以下の反応を引き出します。

  • 創傷治癒反応
  • 成長因子の放出
  • コラーゲン・エラスチンの産生促進
  • 真皮の再構築

美容鍼

※美容目的の美容鍼は研究がまだ小規模なものが中心で、対照群を置いた試験は多くありません。ここでは「報告されている傾向」として整理します。

美容鍼は肌だけでなく、その下の筋肉にも刺激が入ります。起こりうる変化は以下のとおりです。

  • 血流の変化
  • 筋肉の緊張の変化
  • 顔の動きの変化

ダーマペンのように「肌を作り直す」可能性はありますが、得意領域ではありません。

ダーマペンの得意・不得意

ダーマペンは「肌を少しずつ作り直す」施術です。

得意なこと

  • クレーター状のニキビ跡(肌がへこんでいるタイプ)
  • 毛穴の凹凸
  • 浅い小じわ(ちりめんじわなど)
  • 肌の質感のばらつき

あまり得意ではないこと

  • 表情じわ(筋肉の動きが原因のしわ)
  • 強いたるみ・リフトアップ
  • フェイスラインの変化
  • 即時的な変化

美容鍼の得意・不得意

筋肉や血流に刺激を入れて、顔の「動き」や「巡り」を変える施術です。

得意なこと

  • 食いしばり・咬筋の張り
  • むくみによる輪郭の変化
  • 施術直後の印象変化

あまり得意ではないこと

  • クレーター状のニキビ跡
  • 毛穴の凹凸
  • 明確な真皮の厚みを増やすこと
  • シミや色素沈着の改善

共通して難しいこと

  • 強いたるみの改善
  • 大きなボリューム変化
  • 濃いシミの除去

ダウンタイムとリスクの違い

どちらも「針」を使いますが、ダウンタイムの出方はかなり異なります。

  • ダーマペン:面で大量の刺激を入れるため、変化も出やすい一方でダウンタイム(赤みなど)も出やすい
  • 美容鍼:点で限られた刺激を入れるため、ダウンタイムは比較的軽い。ただし内出血は起こりうる

まとめ

どちらが優れているかではなく、悩みの種類で選ぶ施術です。

  • 肌の凹凸・ニキビ跡・小じわを変えたい → ダーマペン
  • 食いしばり・むくみ・顔のこわばりを変えたい → 美容鍼
参考文献
  1. Sitohang IBS, Sirait SAP, Suryanegara J. Microneedling in the treatment of atrophic scars: A systematic review of randomised controlled trials. Int Wound J. 2021;18(5):577-585. doi:10.1111/iwj.13559.
    → ニキビ跡へのマイクロニードリングの有効性に関するRCTのシステマティックレビュー。

  2. Ramaut L, Hoeksema H, Pirayesh A, et al. Microneedling: Where do we stand now? A systematic review of the literature. J Plast Reconstr Aesthet Surg. 2018;71(1):1-14. doi:10.1016/j.bjps.2017.06.006.
    → マイクロニードリングの現状についての包括的なシステマティックレビュー。

  3. Gowda A, Healey B, Ezaldein HH, Merati M. A Systematic Review Examining the Potential Adverse Effects of Microneedling. J Clin Aesthet Dermatol. 2021;14(1):45-54.
    → マイクロニードリングの潜在的な有害事象に関するシステマティックレビュー。

  4. Yun Y, Choi I, Kim K, et al. Effect of Facial Cosmetic Acupuncture on Facial Elasticity: An Open-Label, Single-Arm Pilot Study. Evid Based Complement Alternat Med. 2013;2013:424313.
    → 美容鍼と顔面弾力に関する小規模パイロット研究。

  5. Shin BC, Lim KT. Acupuncture for cosmetic use: a systematic review of prospective studies. J Cosmet Med. 2018;2(2):76-84. doi:10.25056/JCM.2018.2.2.76.
    → 美容目的の鍼研究のシステマティックレビュー。

  6. Furuse N, Shinbara H, Uehara A, Yamashita H. A multicenter prospective survey of adverse events associated with acupuncture and moxibustion in Japan. Medical Acupuncture. 2017;29(3):155-162.
    → 14,039セッションで847件の有害事象を報告。主に皮下出血・血腫など。重篤な有害事象や感染は報告なし。

  7. Won J, et al. Safety of acupuncture by Korean Medicine Doctors.
    → 37,490件の鍼治療データ。出血・刺入部痛・あざが多く、ほとんどは軽度。ただし生命に関わる有害事象も2件報告され、いずれも回復。

ハリ美

執筆者

ハリ美

はり師・きゅう師(厚生労働大臣免許/2021年取得)

都内美容鍼サロン・鍼灸院に2年勤務。学術論文や公的機関の情報をもとに、「効果が期待できること」と「まだ確認されていないこと」を分けて解説します。

@HARI_BEAU_

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